西日本の小さく静かな村、周囲の山々から蒸気が立ちのぼり、天然のミネラルを含む熱いお湯が流れ込む村の温泉には、その良さを知って訪れる人々の体を癒やします。 風呂からは、きらめく海で作業用のボートが生け簀から生け簀へと移り、何世代にわたり行ってきたのと同じように魚の様子をチェックしているのが見えます。 しかし、ここでは変化が起きているのです。この小さな村の養殖は、最先端の養殖テクノロジーの最前線にいます。 30 基の生け簀の中で、一般的な化繊網や従来型の金属性の網の代わりに、銅合金製の網を使用したユニークなものが2基設置されています。


EcoSea Farming の銅合金製の網

違いは、生け簀を真上からのぞいて見ると明らかです。金色の網が、海中に消えるまで確認できます。 隣接した生け簀は、従来型の網を使用しており、付着物で黒くなっています。これにより、水の流れが悪くなり、魚が閉じ込められてしまいます。

ここにある2基の銅合金網生け簀は、養殖生産にを使用するメリットを示すためのデモンストレーションとして設置されているものなのです。

日本は、高齢化が進んでおり 若い人の多くは、都市部の魅力や華やかさにあこがれ、肉体労働の従事や小さな静かな村に住むことにはほとんど興味を持ちません。 このトレンドこそ、高齢者と少数のスタッフでいかに世界に魚を供給するかの方法を養殖事業者が学ばなければならない理由のひとつなのです。 EcoSea の銅合金網養殖生け簀により生け簀の保守管理に必要な作業時間を削減。潜水作業頻度を減らし、網のクリーニングは事実上過去のこととなります。 養殖事業者は、何年も行ってきた網の洗浄や交換作業の代わりに、収穫量の増加へと集中して取り組むことができます。 このデモンストレーションで使用しているのは、EcoSea の技術の一部だけですが、EcoSea の技術の付加的な導入により、生産高を上げながら人材確保の必要性をさらに低減し、より優れた安定的な品質の製品を生産し、事業収益を上げることができます。 この環境で育成された魚の質は、国際的な認証要件に合致しそれをはるかに上回るため、海外への供給の可能性が増加し、純輸入国から世界各地への高品質の水産物の主要輸出者へと日本を変えていくでしょう。

EcoSea は、日本の養殖産業を、より良いものへと変革したいと考えています。 当社のビジョンには、、環境的に持続可能な方法で最高品質の水産物を算出する大規模な沖合沿岸システムを使用する養殖事業者が含まれます。 西日本の小さな村に設置された 2基の小さな銅合金網生け簀は、世界中の台所が日本で生産された高品質の魚で満たされる方法を生み出すという、 EcoSea の夢に向かう最初の一歩にすぎません。

デモンストレーションの結果


この図は、銅合金網生け簀 (A1) と金属合金網生け簀 (E6) を対照比較した結果を表したものです。 デモンストレーションでは、すべて同じサイズ (10m X 10m X 8m) の 2 つの試験用生け簀と 2 つの比較対照用生け簀、合計 4 つの生け簀が使用されました。結果はすべて、この図で選択された 2 つとほぼ同じでした。 試験期間は、2016 年 11 月から 2017 年 5 月まで。2016 年 11 月に、それぞれ約 2.5 Kg の Seriola quinqueradiata (ブリ) を生け簀に入れ 2017 年 5 月の収穫時の重量は、それぞれ約 5.5kg でした。エサはこの種用に特別に設計されたペレット (EP) を使用。A1とE6の比較では、比成長速度 (SGR) で約 40% の改善が見られ、累積死亡率が約 45% 低減しています。飼料効率(増肉係数) (FCR) においても、かなりの改善が見られました。

このデモンストレーションでは、2基の生簀の網だけを従来の金属製網の代わりに銅合金網へ切り替えるだけで、かなり改善されることが確認されました。今回EcoSea の他の技術は一切使っておりませんが、EcoSea Farming のシステムとテクノロジーを組み合わせることにより、生産高を著しく改善することができます。